はじめに
最近、「APIエコノミー」といった言葉をよく耳にしませんか?APIエコノミーの一つの例に「Google Maps」がある。会社のホームぺージなどにアクセスしたとき、会社の所在地を表すのに、GoogleMapの地図情報を埋め込んで表示する形態がいい例である。
今回は、そんな今話題のAPIについて解説する。
API(Application Programming Interface)とは
APIとは、Application Programming Interfaceの頭文字をとったもので、プログラムから他のプログラムの機能を呼び出すための仕組みである。冒頭に述べたように、他の企業のITサービスを利用する例で説明されることが多いが、近年のそういったサービスが流行る前から、コンピュータの仕組みとして昔からある言葉である。
ハードウェア、OS、ソフトウェアに分けて説明する
各ソフトウェア により提供される機能の中には、共通する部分も多く含まれている。たとえば、画面に文字を表示したり、スピーカーから音を出したりといった、周辺機器(ハードウェア)を動かす機能である。
しかし、それぞれのソフトウェアが、同じように周辺機器(ハードウェア)を動かす機能をすべてもっているのは、無駄といえる。そこで、OS にこれらの周辺機器を動かす機能をもたせ、ソフトウェアからは OS に命令して周辺機器(ハードウェア)を動かすようにしました。
OS のもつ周辺機器(ハードウェア)を動かす機能を使うために、ソフトウェアは OS に対して一定の形式で命令します。ソフトウェアが OS に対して命令するときに必要となる、その書式や手順をAPI (Application Program Interface)と言います。
つまり、全体の流れを説明すると、ソフトウェア>API>OS>ハードウェアという手順になる。